和の住まいのすすめ

先週は東京でインストラクター講習をさせて頂き、また午後からは伝統構法の耐震基準を学んで頂く伝統再築士の初めての講習もさせて頂きました。ご参加頂きました皆様ありがとうございました。

昨年12月4日「和食」がユネスコ無形文化財として登録されたのはご存知だと思いますが、申請時日本政府は日本人の伝統的な食文化として下記の4つの点をアピールしました。

1. 多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重

2. 栄養バランスに優れた健康的な食生活

3. 自然の美しさや季節の移ろいの表現

4. 年中行事との密接な関わり

和食が登録された事はもちろん凄いのですが、実は「食」に関する無形文化遺産では「フランスの美食術」、「スペイン・イタリア・ギリシャ・モロッコ4カ国の地中海料理」、「メキシコの伝統料理」、「トルコのケシケキ(麦がゆ)料理」といった4件の食文化が社会的慣習として登録されており、「和食」で5件目となるそうです。


「食」があれば次は「住」でしょう!
という事で国土交通省は「和の住まいの推進」事業を始めています。

我が国の伝統的な住まいには、瓦、土壁、縁側、続き間、畳、襖をはじめ地域の気候・風土・文化に根ざした空間・意匠、構法・材料などの住まいづくりの知恵が息づいていますが、近年はこうした伝統的な住まいづくりとともに、そこから生み出された暮らしの文化も失われつつあります。

このような状況の下、和の住まいや住文化の良さの再認識、伝統技能の継承と育成、伝統産業の振興・活性化等を図っていくことがますます重要となっており、和の住まい推進関係省庁連絡会議(文化庁、農林水産省、林野庁、経済産業省、国土交通省、観光庁により構成)を組織し、冊子「和の住まいのすすめ」のとりまとめをおこないました。

データが少し重いのですが下記からダウンドードできます。和の住まい=古民家でもあるので是非冊子「和の住まいのすすめ」をご覧ください。

国土交通省HP「和の住まいのすすめ」
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000078.html