あとからくるもののために…

昨年中メルマガをお読み頂きありがとうございました。


昨日1月1日付けで一般社団住まい教育推進協会の会長に就任いたしました。

今後古民家鑑定士の皆様、伝統再築士の皆様へのフォローをより一生懸命邁進

してまいりたいと思います。


一生懸命、一所懸命ではないの?

生と所どちらが正しいのでしょうか?


一所懸命は、「昔、武士が賜った一か所の領地を命がけで守り、それを生活の

頼りにして生きたこと」に由来した言葉です。これが「物事を命がけでやる」と

いう意味が転じて、文字のほうも一生懸命と書かれるようになりました。

今では、「一所懸命」よりも「一生懸命」と表記・表現される場合が多くテレビ

局、新聞社や雑誌社では一生懸命で統一されているようです。


私達は古民家鑑定や、再築での改修を通して未来の子どもたちへ古民家を残す活動

をおこなっていますが、その意義とは何でしょうか?


私は愛媛県松山市に住むが、隣の陶芸の町砥部町にある坂村真民記念館でこの詩に

出会い、その意味を見出しました。


「あとからくる者のために」坂村真民


あとからくる者のために

苦労をするのだ

我慢をするのだ

田を耕し

種を用意しておくのだ


あとからくる者のために

しんみんよお前は

詩を書いておくのだ


あとからくる者のために

山を川を海を

きれいにしておくのだ


あああとからくる者のために

みなそれぞれの力を傾けるのだ


あとからあとから続いてくる

あの可愛い者たちのために

未来を受け継ぐ者たちのために

みな夫々自分で出来る何かをしてゆくのだ



本年も毎週金曜日古民家についての様々な雑学などを配信いたしますので

どうぞお付き合いお願いいたします。よいお正月をお過ごしください。