重要文化財について

おはようございます。今日は東京で古民家鑑定士のインストラクター講習です。

重要文化財制度について写真は昨日訪れた川崎市日本民家園に移築されている国の重要文化財で合掌造りの江向(えむかい)家住宅。

重要文化財は、日本にある建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等の有形文化財のうち、歴史上・芸術上の価値の高いもの、または学術的に価値の高いものとして文化財保護法に基づき文部科学大臣が指定した文化財を指す。重文(じゅうぶん)と略される。文化庁による英語表記はImportant Cultural Propertiesとなる。

重要文化財の所有者は、当該重要文化財を管理する義務があり、所有者や所在の変更は文化庁長官へ届け出る義務がある。また、重要文化財の修理及び公開は所有者が行うものとされているが、所有者が管理や修理に要する費用を負担できない等、特別の事情がある場合は、政府から補助金を交付できるものと定めている。また、譲渡についても一定の制限があり、有償で他へ譲渡しようとする時は、まず文化庁長官へ売り渡しの申し出をする必要があるが、一方、重要文化財の所有・譲渡・相続・贈与については、固定資産税、所得税、相続税、贈与税などの非課税や減免などの優遇措置が講じられている。競売による所有権移転については、想定外のこととして、規制の対象になっていない。

重要文化財の建造物は2014年9月18日時点2,419件 4,676棟(うち国宝220件268棟)指定されており、

都道府県別でみるとベスト5は、

1.東京都 2,729件 

2.京都府 2,144件 

3.奈良県 1,311件 

4.滋賀県 813件 

5.大阪府 664件となる。