弐の二 地球温暖化に対する日本の取り組み


P78 地球温暖化対策について日本は1997年の京都議定書により二酸化炭素、メタン、亜酸化チッソ、ハイドロフルオロカーボン類、六フッ化硫黄などの温室効果ガスの排出量を1990年と比較して6%削減する義務を負うことになりました。

 

その為に、1998年に省エネ法を改正して抑制を図りましたが、日本の温室効果ガスの排出状況は、2004年度の温室効果ガス総排出量は二酸化炭素換算で13億5500万t、京都議定書の規定による基準年の総排出量12億5500万tと比べて8%上回ってしまっており、現状は世界全体の二酸化炭素排出量の約4.7%も排出しており、国別では、米国、中国、ロシアに次いで世界で4番目に多く二酸化炭素を排出しています。


その為に現在も、チャレンジ25キャンペーンとしてクールビズなどを推し進めていますが、南アフリカ共和国のダーバンで開催されたCOP17で日本は京都議定書の第2約束期間に数値目標をもたないと表明し、2013年以降は法的義務から逃れ、自主的な努力をしていくとの発表を行い、チャレンジ25キャンペーンの時の威勢の良さは影を潜めて一歩後退した感じです。