八の六 古民家インスペクション


P502 インスペクションとは該当する領域の専門家であるインスペクターが商品やサービスを体験して、品質実態を評価することを指します。一般ユーザーが評価する事はユーザーテストと呼ばれますが、インスペクションの最大の特徴は専門家の目で評価することであり、インスペクションの品質は専門家の「見る眼」で決まってきます。古民家鑑定は築50年以上の伝統構法で建てられた古民家や、在来構法でも築50年以上経った住宅を古民家鑑定士というプロが検査=インスペクションする事になります。
また古民家などの中古住宅を流通させる為の課題は、

1、中古住宅の品質の明確化建築後の改修などの履歴(家歴書)などの作成や、今後のメンテナンススケジュールの提供、そして適正な価格での販売


2、木造住宅が長持ちするという事への消費者の理解と促進固定資産税の評価基準では木造住宅の耐用年数は25年程度ですが、木造住宅の構造材に使われる木の性質(乾燥が進む事で強度が増す)や日本の気候風土に合わせれば長持ちするという事を広めていく。


3、古いものに価値を見いだす価値観の創造


4、中古住宅購入による新たな人生設計でのお値打ち感新築に比べ価格が安いので住宅ローンの圧迫が少なく、その分住宅以外にお金が使えます。などを広めていく必要があると思います。