八の十七 鑑定調査に準備するもの


P582 古民家鑑定調査は、見えるもののみチェックする。判らない項目はチェックしない。複数の項目に該当する場合は該当するもの全てチェックするという原則で進めてください。


必ず必要となるものをP583に、あれば便利な物をP586に記載しています。P586は今回何点か書き加えた物がありますがその中で効果が高いと思われたのは腕章でした。


原稿を書いている時に、鑑定調査の風景を思い浮かべながら思いつきました。

古民家鑑定時には所有者にはもちろんご挨拶をして、古民家鑑定士の認定カードを見せてもらうようにしていますが、ご近所の人から見た時に…


なんだかあやしいおじさんが家の回りをぐるぐる歩き回りながらメモしてる…


あっ! 写真も撮り始めたし、寸法も測りだした…


不動産屋さんあのお家売りに出すのなんて誤解を招かないように腕章で古民家の鑑定をアピールする必要があると思います。

 

P588 写真撮影と、間取りを写し取る


調査時に調査票に記入すると共に、写真の撮影と間取りを描く必要があります。写真は最低でも200枚程度は記録として撮影しておきましょう。


間取りは最初は時間がかかりますが、慣れてくると早く描けるようになります。現場で描きあげてもいいですが、ラフを現場で描いて、持ち帰ってから写真を見ながら仕上げてもいいでしょう。まだ、その古民家をどうするか決まっていないのでCADなどで仕上げる必要は無いです。また間取りを多く書くことで、建築の規則性などが判ってきて楽しくなってくると思います。